松野官房長官は午前の記者会見で「北朝鮮の軍事動向に関する個々の具体的な情報の内容については事柄の性質上、答えることは差し控えるが、これまでの弾道ミサイルなどのたび重なる発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、わが国、地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と述べました。
そのうえで「引き続きアメリカ、韓国などとも緊密に連携しつつ、必要な情報の収集・分析、警戒監視に全力を挙げていく」と述べました。
韓国軍 北朝鮮船舶が境界線越え警告射撃に北朝鮮 ロケット砲
韓国軍は、北朝鮮の船舶が24日未明、朝鮮半島西側の黄海で海上の境界線を越えたため、警告射撃を行ったと発表しました。これに対抗して北朝鮮軍は、およそ1時間半後にロケット砲10発を発射したと発表し、韓国軍は北朝鮮の動向に警戒を強めています。
韓国軍の合同参謀本部は、24日午前3時42分ごろ、朝鮮半島西側の黄海にあるペンニョン島の北西およそ27キロの沖合で、北朝鮮の商船1隻が、国連軍が設定した境界線であるNLL=北方限界線を越えたと発表しました。
韓国軍は、警告射撃を行って商船をこの海域から退去させたということです。
また、韓国軍は、北朝鮮が24日午前5時14分ごろ、南西部のファンヘ(黄海)南道から黄海にある境界線の北側に、ロケット砲を10発、発射したことも明らかにしました。
これについて北朝鮮軍の総参謀部は、韓国軍の艦船が境界線を越えたと主張し、韓国側に対抗して、この海域付近でロケット砲を10発、発射して韓国側の艦船を退去させるための措置をとったと発表しました。
北朝鮮は、アメリカ軍主導の国連軍が設定した海上の境界線を認めていません。
韓国軍は、24日から27日までアメリカ軍とともに、NLL付近での北朝鮮による局地的な挑発などを想定した、大規模な海上機動訓練を行うとも発表していて、北朝鮮の動向に警戒を強めています。
松野官房長官「一連の行動 断じて容認できず」
