
1ドル=149円を挟む水準での取り引き 外国為替市場
先週末の外国為替市場で政府・日銀はドル売り円買いの市場介入に踏み切ったとみられ、一時、7円以上円高が進みました。週が明けた24日朝の外国為替市場は1ドル=149円を挟む水準での取り引きとなっています。
先週21日のニューヨーク外国為替市場では急速に円安が進み、1ドル=151円90銭程度まで値下がりしました。
その後、日本時間午後11時半すぎに突然、円高方向に振れ、円相場は一時、1ドル=144円台半ばまで7円以上値上がりし、政府・日銀が介入の事実をあえて明らかにしないいわゆる「覆面介入」に踏み切ったとみられます。
週が明けた24日朝の外国為替市場で円相場は1ドル=149円を挟む水準での取り引きとなっています。これは先週の円の高値からは4円程度円安の水準です。
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は来週、金融政策を決める会合を予定しており、記録的なインフレを抑えこむため、大幅な利上げが見込まれています。
市場では政府・日銀によるさらなる市場介入への警戒感はあるものの、日米の金利差が拡大するなかでは次第に円安が進むのではないかとの見方が広がっています。
政府・日銀による市場介入とみられる動きについて市場関係者は「アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルが21日、ことし12月以降のアメリカの利上げ幅が縮小する可能性があると伝え、この記事のタイミングと重なったことで21日は想像以上に円高方向に振れたと受け止めている。ただ、アメリカが利上げを進めるなか日米の金利差は大きく、投資家のあいだでは今後は再び円安がじわじわと進んでいくとの見方が多い」と話しています。