林外相「ウクライナ侵攻 失敗だったと歴史に刻まなければ」

林外務大臣は東京都内で講演し、ロシアによるウクライナ侵攻について「明らかに失敗であったということを歴史に刻まなければならない」と述べ、ロシアに対して中間的な立場を取る国への働きかけを強化していく考えを示しました。

この中で林外務大臣は、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり「法の支配に基づく国際秩序を守り抜けるのか、強者が弱者を圧倒し力の論理に基づく現状変更が横行する国際社会のジャングル化を許してしまうのか、その岐路に立っている」と指摘しました。

そのうえで「ロシアによるウクライナ侵略が明らかに失敗であったということを歴史に刻まなければならない。国際社会で力による一方的な現状変更はどの地域であれ断じて許してはならないというコンセンサスを広めていく」と述べ、東南アジアやアフリカなどを念頭にロシアに対して中間的な立場を取る国への働きかけを強化していく考えを示しました。