南部ヘルソン州 ロシア軍がダム攻撃準備か ウクライナ軍が警戒

ウクライナ軍は南部ヘルソン州で反転攻勢を続け、ロシア軍は部隊の撤退を検討しているとみられます。一方、ウクライナ側は、ロシア軍がヘルソン州の水力発電所のダムを攻撃する可能性があるとして、警戒を続けています。

ウクライナ軍は南部ヘルソン州で反転攻勢を強め、ロシア側に占領された中心都市ヘルソンに向けて部隊を進めているとみられています。

ロシア側は住民の強制移住を進めるとともに、ロシア軍はヘルソンなどがあるドニプロ川の西側から大規模な部隊の撤退を検討しているという見方が出ています。
こうした中、ゼレンスキー大統領は20日、ロシア軍がドニプロ川にある水力発電所のダムを攻撃する準備を進めているという情報があるとして、人為的に洪水を起こし、ヘルソン州など南部に大きな被害を与えようとしている可能性があると、警戒を続けています。

一方、ロシア軍のスロビキン総司令官は、ウクライナ軍がダムなどインフラ施設に攻撃を仕掛けていると主張しています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「ロシア側が攻撃を受けたかのように情報をねつ造する、いわゆる偽旗攻撃によって、ヘルソンからの撤退など混乱を隠そうとしている」などと指摘しています。

こうした中、アメリカのオースティン国防長官はロシアのショイグ国防相と21日に電話で会談し、アメリカ国防総省によりますと、ロシアによる軍事侵攻が続く中、意思疎通のルートを維持することの重要性を強調したということです。

これに対し、ロシア国防省も声明で「ウクライナ情勢を含む喫緊の国際的な安全保障の問題について議論した」としています。