新型コロナ新規感染者数 1週間平均 44都道府県で増加

新型コロナウイルスの新規感染者数を1週間平均で比較すると、全国ではおよそ2か月ぶりに増加に転じ、徳島県、鹿児島県、沖縄県を除く44の都道府県で前の週より多くなっています。

NHKは、各地の自治体や厚生労働省で発表された感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について、前の週と比較してまとめました。

全国

全国では
▽9月22日までの1週間では、前の週に比べて0.71倍
▽先9月29日は0.77倍
▽10月6日は0.70倍
▽10月13日は0.85倍と
7週連続で減少していましたが
▽10月20日まででは1.22倍と、増加に転じました。

一日当たりの全国の平均の新規感染者数はおよそ3万4000人で、先週からおよそ6000人増え、徳島県、鹿児島県、沖縄県を除く44の都道府県で前の週より多くなっています。

山形県

人口当たりの感染者数が最も多いのは山形県で
▽10月6日までの1週間は前の週の0.84倍でしたが
▽10月13日は1.07倍と増加に転じ、
▽10月20日までは1.41倍と、さらに増加しています。

一日当たりの新規感染者数はおよそ646人で、人口10万当たりの感染者数は423.49人となっています。

1都3県

【東京都】
▽10月6日までの1週間は、前の週の0.61倍
▽10月13日は0.81倍で
10週連続で減少していましたが、
▽10月20日までは1.15倍と増加していて、
一日当たりの新規感染者数は、およそ3277人となっています。

【神奈川県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.68倍
▽10月13日は0.75倍
▽10月20日まででは1.11倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ1863人となっています。

【埼玉県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.61倍
▽10月13日は0.79倍
▽10月20日まででは1.13倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ1532人となっています。

【千葉県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.59倍
▽10月13日は0.83倍
▽10月20日まででは1.11倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ1252人となっています。

関西

【大阪府】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.71倍
▽10月13日は0.81倍
▽10月20日まででは1.25倍で
一日当たりの新規感染者数は、2473人となっています。

【京都府】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.62倍
▽10月13日は0.79倍
▽10月20日まででは1.09倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ461人となっています。

【兵庫県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.64倍
▽10月13日は0.81倍
▽10月20日まででは1.35倍で
一日当たりの新規感染者数は、1209人となっています。

東海

【愛知県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.70倍
▽10月13日は0.74倍
▽10月20日まででは1.16倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ1551人となっています。

【岐阜県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.84倍
▽10月13日は0.93倍
▽10月20日まででは1.26倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ664人となっています。

【三重県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.75倍
▽10月13日は0.77倍
▽10月20日まででは1.15倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ489人となっています。

その他の地域

【北海道】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.79倍
▽10月13日は1.04倍
▽10月20日まででは1.42倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ2942人となっています。

【宮城県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.85倍
▽10月13日は0.89倍
▽10月20日まででは1.29倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ747人となっています。

【広島県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.78倍
▽10月13日は0.75倍
▽10月20日まででは1.33倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ1066人となっています。

【福岡県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.77倍
▽10月13日は0.83倍
▽10月20日まででは1.19倍で
一日当たりの新規感染者数は、およそ1053人となっています。

【沖縄県】
▽10月6日までの1週間は前の週の0.80倍
▽10月13日は0.85倍
▽10月20日まででは0.80倍で
一日当たりの新規感染者数は263人となっています。

専門家「第8波につながるか まだ判断できず」

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は、現在の感染状況について「これまで減少傾向が全国で続いてきたが、下げ止まったという状況が見えてきた。ただ、先週の連休で一時的に報告される人数が減った反動が影響した可能性も考えられる。感染者の数が横ばいで推移していくのか、増加に転じて第8波につながるのかはまだ判断できない」と話しています。

そのうえで「秋の行楽シーズンも迎えている中で旅行者が増えて、飲食などの機会が増え、年末にかけては忘年会やクリスマス、新年会なども重なり、感染対策が緩みがちになる。ヨーロッパやアジアなど、海外各国では、すでに感染者の急激な増加が見られていて、日本でも第8波がいつ来るのか、常に注意しながら見ていかなければならない」と指摘しました。

また、新型コロナウイルスのワクチンの接種の間隔が「少なくとも3か月」に短縮されたことについて「コロナワクチンは接種から3か月たつと、感染を防ぐ効果が低下し、ブレークスルー感染の頻度が高まることが知られている。第8波ができるだけ起きないようにするため、起きても小さな波で乗り越えられるようにするためにも、接種間隔の短縮は大事だ。多くの人にワクチンを接種してもらうための対応も今後、さらに必要だと思う」と述べました。