ビールを海中で3か月半熟成 その味は? 静岡

ビールを海の中で熟成させると味がどのように変化するのか。静岡市の清水港で海中に3か月半沈めていたビール200本が引き揚げられ、特産ビールの開発に向け、今後、成分の分析が進められます。

静岡市にある東海大学海洋学部の客員准教授、合志明倫さんのグループは、ビールを海の中で熟成させると味はどう変化するのか調べようと、地元のビール工房の協力を得て研究を行っています。

この日は静岡市の清水港で、深さ3メートルから4メートルの海底に沈めていた地ビール200本を、海に潜って引き揚げました。

およそ3か月半にわたって海の底にあったため、ビンには貝や海藻が付着していましたが、海水が入るなどの影響はなかったということです。

早速、グラスに注いで確認して見ると色は濃く、発泡が強くなっているように見えたということです。

ビンの底には酵母とみられる沈殿物が通常より多く見られました。

味の方は香りが強くなっていると感じたということです。
合志さんのグループは、これまでワインや日本酒を海に沈めて味がどう変わるか研究してきましたが、ビールで試すのは初めてです。

これまでの研究で、ワインや日本酒はうまみを構成する成分に変化があり、人の味覚で試す官能検査でもまろやかになるという結果が得られているということです。

合志さんは「発酵の進み方によっては酸っぱくなることもあるので期待半分、不安半分でしたが、ポジティブに変化しているように感じたのでよかったです。今後、地元の産物として展開できるのを楽しみにしています」と話していました。

研究グループでは今後、ビールの成分がどう変化したのか分析するとともに、沈める深さや期間を調整しながら特産ビールの開発を進めていきたいとしています。