自公両党 防衛力強化で実務者初会合 ロシアへ厳しい認識で一致

防衛力の抜本的な強化に向け、自民・公明両党は実務者による初会合を開きました。政府が年末までに改定する「国家安全保障戦略」では、ロシアの位置づけについて、ウクライナへの侵攻を踏まえ、厳しい認識に見直す方針で一致しました。

実務者による作業チームの初会合には、自民党から小野寺・元防衛大臣らが、公明党から佐藤国会対策委員長らが出席しました。

会合では覇権主義的な動きを強める中国や、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮、それにウクライナへの侵攻を続けるロシアなどの国際情勢について、政府から説明を受けました。

これを受けて政府が年末までに改定する外交・防衛の基本方針「国家安全保障戦略」をめぐって意見を交わし、ロシアの位置づけについては、9年前に策定した戦略で「あらゆる分野で協力を進め、日ロ関係を全体として高める」などとした表現を改め、厳しい認識に見直す方針で一致しました。

また、毎週会合を開き、12月中旬の合意を目指すことを確認しました。