新米の卸売価格 3年ぶりに上昇 去年の同時期と比べ約5%高く

ことしの新米の卸売価格は、去年の同じ時期と比べておよそ5%高くなり、3年ぶりの上昇となりました。

農林水産省によりますと、先月、JAグループが卸売会社に販売した新米の価格は、すべての銘柄の平均で60キロ当たり1万3961円と、去年の同じ時期と比べて706円、率にしておよそ5%高くなりました。

産地別に見ると、
▽新潟県魚沼産の「コシヒカリ」が60キロ当たり2万1047円と、もっとも高く、
▽山形県産の「つや姫」が1万8565円
▽北海道産の「ゆめぴりか」が1万5864円
などとなっています。

コメの価格は、JAグループなどの集荷業者と卸売業者との間で交渉によって決めるのが主流となっています。

これまでは、新型コロナの感染拡大による外食需要の低迷などで、価格は下落傾向にありましたが、ロシアによるウクライナ侵攻で肥料などの生産コストが上がっているほか、作付面積も減ったことから、割安感のあったコメの価格も上昇に転じた形です。