東京タワー文化大使に任命 書家の金澤翔子さん 揮ごうを披露

東京タワーから日本の文化を発信しようと、ダウン症の書家、金澤翔子さんが東京タワー文化大使に任命され、18日行われた就任式で揮ごうを披露しました。

東京出身でダウン症の書家として知られる金澤翔子さんは、東京オリンピック・パラリンピックの公式ポスターを手がけたり、アメリカやブラジルなどで個展を開催したりなど、国内外で活躍しています。

東京タワーは来年、開業65周年を迎え、新型コロナの水際対策の緩和で今後、外国人観光客の回復が見込まれることなどから、日本文化や芸術を発信する拠点とするため、金澤さんを初代・東京タワー文化大使に任命したということです。

18日に行われた就任式で、金澤さんは、任命状を授与されたあと、揮ごうを披露しました。
縦1.8メートル、横3メートルの大きな紙に「東京タワーであいましょう」と伸びやかな字を書き上げたあと、「元気とハッピーと感動を心を込めて書きました」と話していました。

東京タワーを訪れる人は、新型コロナの感染拡大前の6割ほどに回復しているということで、運営会社の前田伸代表取締役は「ここは、世界中から人が集まって来る場所です。日本の観光にとっても再スタートのタイミングで観光大使に任命させていただいたことは大きな意味があると思います」と話していました。