ウクライナ軍兵士約1万5000人に訓練実施 支援強化 EU外相会議
EU=ヨーロッパ連合は外相会議を開き、EUとしてウクライナ軍に対する訓練を実施するなど、ウクライナへの軍事支援を強化することで合意しました。
EUは17日、ルクセンブルクで外相会議を開き、ウクライナに対する軍事支援の強化などについて、協議しました。
会議のあとEUの外相にあたるボレル上級代表は記者会見を開き「ウクライナへの支援は今も、EUにとって最優先事項だ」と述べてウクライナに対する軍事支援の強化で合意したと明らかにしました。
具体的には、兵器の供与などのため、5億ユーロ、日本円にして720億円余りを追加で支援するとともに、EUとしてウクライナ軍の兵士、およそ1万5000人に対して訓練を実施するとしています。
EUの一部の加盟国は、供与した兵器の使い方などについて個別に訓練を行ってきましたが、EUとしてウクライナ軍の訓練を実施することで支援がさらに強化されることになります。
また外相会議ではイランでスカーフのかぶり方をめぐり逮捕された女性が死亡したことなどを受け、イランの風紀警察や治安当局など4つの団体と11人にEUへの渡航禁止や域内の資産凍結などの制裁を科すことを決めました。
ボレル上級代表は「イラン政府には暴力をただちにやめ、拘束した人たちを解放し、インターネットを通常どおり利用できるようにすることを求める」と強調しました。