キーウでロシア軍が無人機攻撃 市民3人死亡 ウクライナ政府

ウクライナの首都キーウで17日、複数の爆発があり、ウクライナ政府は、ロシア軍が自爆型の無人機による攻撃を行い、市民3人が死亡したと明らかにしました。一方、南部ヘルソン州ではウクライナ軍による反撃で、ロシア側が支配地域からの退避を迫られているとみられます。

ウクライナの首都キーウで現地時間の17日朝、複数の爆発があり、ウクライナのイエルマク大統領府長官は「ロシアによる自爆型の無人機による攻撃を受けた」と明らかにしました。

キーウのクリチコ市長は、建物が被害を受け、これまでに妊娠6か月の妊婦など3人が死亡したと明らかにし、救助活動を続けているとしています。

一方、ロシア国防省は17日、「ウクライナ軍の指揮所とエネルギーのインフラ施設に対して、空と海から攻撃を行い目標は達成された」と発表しました。ただ、キーウへの攻撃には直接、言及しませんでした。

ロシア軍は今月10日も、一方的に併合した南部クリミアにつながる橋が、爆破されたことへの報復措置だとして、キーウなどで大規模なミサイル攻撃を行っていました。

この際も自爆型の無人機を利用していてイラン製だったと指摘されています。

一方、南部ヘルソン州ではウクライナ軍が領土奪還を目指し反転攻勢を続け、中心都市ヘルソンに向けても部隊を進軍させているもようです。

ウクライナ軍の参謀本部は16日、SNSの投稿でロシア側が支配する地域から、銀行の従業員などを退避させ始めたことを明らかにしました。

参謀本部は「銀行や年金基金の従業員や財産を、クリミアに移しているという情報がある」としています。

これに先立ち、ロシア側は住民に対しロシアなどへの事実上の退避を呼びかけるなど、ウクライナ軍による反撃でヘルソン州ではロシア側が支配地域からの退避を迫られているとみられます。

南部の戦況について、イギリス国防省は17日「クリミアにつながる橋が損傷したことで、ロシア軍のウクライナ南部の補給活動はより深刻化している可能性が高い」と指摘しています。

そして、ロシア軍は東部ドネツク州の要衝マリウポリや、南部ザポリージャ州の都市メリトポリなど支配した地域の拠点を通じて、南部への補給ルートを確保しようとしていると分析し、南部の攻防が激しくなっているとみられます。