コロナとインフル同時流行に備え 「わかりやすい周知重要」

新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される中、東京都は対策を検討する会議を開き、専門家からは発熱時の相談窓口など医療体制の整備に加え、都民への分かりやすい周知が重要だという指摘が相次ぎました。

この冬に懸念される感染拡大について、政府は、新型コロナが一日45万人、インフルエンザが一日30万人の規模で同時に流行し、ピーク時には一日75万人の患者が発生する可能性を想定して対策を進めるとしています。

こうした中、東京都は17日、都内の医療提供体制の整備など対策を検討する会議を開き、出席した専門家からは「同時流行が起きると発熱外来の混乱が懸念される。相談窓口や検査・受診体制を準備し、都民への分かりやすい周知が重要だ」とする指摘が相次ぎました。

また会議では「検査キットや解熱剤などを備蓄する重要性を都民により理解してもらう方法が必要だ」とか「オンライン診療の拡充とともに、コロナの患者を診療できる医療機関の数をさらに増やすべきだ」などといった意見も出されました。

都は、同時流行に備え、陽性者登録センターの受け付け枠の引き上げや、インフルエンザの治療薬を迅速に受け取れる仕組みなどを検討しており、17日の専門家の意見も踏まえ具体的な対策を取りまとめることにしています。