クレジットカード消費動向 9月の指数 感染拡大前と比べ8.1%増

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を見る調査で、9月の指数は感染拡大前と比較してプラス8.1%と、プラス幅は8月より拡大しました。調査した会社は値上がり前の駆け込み需要や旅行や外食の消費の回復が要因だと分析しています。

データ分析会社の「ナウキャスト」とクレジットカード大手の「JCB」は、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費の動向を調査し毎月、指数を公表しています。

それによりますと9月の指数は感染拡大前の2016年から2018年までの3年間の同じ月の平均と比較してプラス8.1%でした。

プラス幅は8月のプラス6.2%と比べて拡大しました。

業種別でみると
▽「酒屋」がプラス51.7%と8月と比べて23.5ポイント、
▽「ディスカウントショップ」がプラス29.8%と8月と比べて8.9ポイントいずれも上昇しています。

調査した会社は食料や飲料の値上がり前の駆け込み需要などが要因だと分析しています。

また、
▽「旅行」はマイナス39.1%
▽「宿泊」はマイナス18.6%
▽「外食」はマイナス3.6%となり、
新型コロナの新規感染者数が減少傾向にあったことから、8月と比べていずれもマイナス幅は縮小し、旅行や外食の消費は回復したとしています。

調査した会社は「今月から始まった『全国旅行支援』で「宿泊」や「交通」などで消費の回復が期待される一方で、小売りでは、さまざまな商品の値上げが消費にどう影響をあたえるか注視したい」と話しています。