能登空港トラブル ヘリ離陸前に“障害物はない”と誤った情報

石川県の能登空港で15日、航空機が着陸し走行していたところ、同じ滑走路からヘリコプターが離陸したトラブルで、ヘリコプターには離陸前「滑走路上に障害物はない」という意味の、誤った情報が伝えられていたことがわかりました。国の運輸安全委員会は、関係者から話を聞くなどして詳しく調査を進める方針です。

15日午前10時すぎ、石川県輪島市にある能登空港で、海上保安庁の航空機が着陸し滑走路を走行していた際、ヘリコプターが同じ滑走路から離陸しました。

国土交通省は、航空機が使用する滑走路から別の機体が離陸したことは、航空法の施行規則に違反し「重大インシデント」に該当するとしています。

そして、これまでの調査で、ヘリコプターには離陸前「滑走路上に障害物はない」という意味の情報が伝えられていたことがわかりました。

能登空港を利用する航空機などに対しては、大阪空港にいる運航情報官が、離着陸に関する情報を提供していて、担当者が誤った情報を伝えた可能性が高いということです。

また、輪島市の学校法人「日本航空学園」によりますと、離陸したヘリコプターは、15日に行われていた学園祭で遊覧飛行を行った機体だということです。

国の運輸安全委員会は航空事故調査官を派遣し、関係者から話を聞くなどして詳しく調査を進める方針です。