ゼレンスキー大統領は、15日に公開した動画で東部ドネツク州とルハンシク州の戦線では非常に困難な状況が続いているとしています。
このうちドネツク州のウクライナ側の拠点の1つバフムト方面について「最も困難なのは、以前と同様バフムト方面である」と述べ、厳しい戦闘が続いていることを示唆しました。ただ、依然としてウクライナ側が陣地を確保していると説明しています。

【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(10月16日の動き)
ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる16日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ゼレンスキー大統領が動画「東部戦線で非常に困難な状況続く」

ウクライナ首都キーウで停電・厳冬に備える動き

ウクライナの首都キーウにあるホームセンターでは、停電とまもなく到来する厳しい冬に備えて、発電機やガスバーナーなどを買い求める人の姿が見られます。
発電機の購入を検討しているという男性は「冬には停電があるかもしれない。発電機があれば携帯電話の充電やテレビの視聴ができます」と話していました。また、別の男性客は「お茶を入れたり料理を作ったりするためのガスバーナーの購入を検討しています」と話していました。
この店の担当者によりますと、発電機や懐中電灯の売り上げが大きく伸びているほか、個人住宅用のまきストーブを購入する人も見られるということです。ウクライナでは、今月10日からロシア軍による各地への大規模なミサイル攻撃を受けてインフラ施設に被害が出ていて、シュミハリ首相は、12日の会議で10日以降の3日間で、28のエネルギー関連施設に被害が出たと報告しています。
また、キーウでは、朝晩の冷え込みが日に日に厳しくなり、現地の気象当局によりますと16日早朝の気温は2度まで下がりました。街では厚手のコートやダウンジャケットなどを着た人たちが目立つようになりました。
キーウに住む22歳の女性は「ことしの冬は、去年に比べるとかなり厳しいです。私たちの明るい将来のために、節電の呼びかけがあればそれをを守って、できることは何でもしていきたいと思います。今は、将来のより良い生活のために我慢するときです」と話していました。
発電機の購入を検討しているという男性は「冬には停電があるかもしれない。発電機があれば携帯電話の充電やテレビの視聴ができます」と話していました。また、別の男性客は「お茶を入れたり料理を作ったりするためのガスバーナーの購入を検討しています」と話していました。
この店の担当者によりますと、発電機や懐中電灯の売り上げが大きく伸びているほか、個人住宅用のまきストーブを購入する人も見られるということです。ウクライナでは、今月10日からロシア軍による各地への大規模なミサイル攻撃を受けてインフラ施設に被害が出ていて、シュミハリ首相は、12日の会議で10日以降の3日間で、28のエネルギー関連施設に被害が出たと報告しています。
また、キーウでは、朝晩の冷え込みが日に日に厳しくなり、現地の気象当局によりますと16日早朝の気温は2度まで下がりました。街では厚手のコートやダウンジャケットなどを着た人たちが目立つようになりました。
キーウに住む22歳の女性は「ことしの冬は、去年に比べるとかなり厳しいです。私たちの明るい将来のために、節電の呼びかけがあればそれをを守って、できることは何でもしていきたいと思います。今は、将来のより良い生活のために我慢するときです」と話していました。
ロシアの軍訓練施設で発砲事件11人死亡 ロシア 国営通信社

ロシアの国営通信社は15日、ロシア国防省の話としてウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州の軍の訓練施設で発砲事件があり、11人が死亡、15人がけがをしたと伝えました。
国防省は、テロ事件だとしたうえで、発砲に関わった2人を殺害したとしています。
国防省は、テロ事件だとしたうえで、発砲に関わった2人を殺害したとしています。
親ロシア派幹部 南部住民に退避呼びかけ

ウクライナ南部のヘルソン州を支配する親ロシア派の幹部は15日SNSに投稿し、「これからウクライナ側との戦いが本格化する」としたうえで「子どもとその親に対しては、土地を離れる機会を与える」として、住民にロシアへの事実上の退避を呼びかけました。
ウクライナ政府は南部ヘルソン州について13日までに、75の集落を解放したとしています。
またゼレンスキー大統領は14日の演説で「今後、南部のすべての都市にもウクライナの旗を取り戻し、クリミアを取り返し、領土の一体性を回復する」と述べ、南部での戦闘がいっそう激しくなることが予想されます。
ウクライナ政府は南部ヘルソン州について13日までに、75の集落を解放したとしています。
またゼレンスキー大統領は14日の演説で「今後、南部のすべての都市にもウクライナの旗を取り戻し、クリミアを取り返し、領土の一体性を回復する」と述べ、南部での戦闘がいっそう激しくなることが予想されます。
ロシア軍 合同部隊編成のためベラルーシに到着
ロシアと同盟関係にあるベラルーシの国防省は15日、ロシア軍とベラルーシ軍の合同部隊を編成するためロシア軍の最初の部隊が、ベラルーシに到着したと発表しました。
これに先立ちベラルーシのルカシェンコ大統領は、ウクライナやNATO=北大西洋条約機構の脅威が高まっていると主張し、合同部隊を編成することでロシア側と合意したと、明らかにしています。
ロシアのプーチン大統領としてはウクライナ侵攻での劣勢が強まるなか、盟友のルカシェンコ大統領に対して、さらなる軍事協力を求めるねらいがあるとみられています。
一方、今後の見通しについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、14日「欧米やウクライナの当局はベラルーシ軍の部隊がウクライナに侵攻する可能性は低いとみている。プーチン大統領は、ウクライナ側に懸念を抱かせ、ベラルーシとの国境周辺でウクライナ軍を足止めしようとしている可能性がある」という見方を示しました。
これに先立ちベラルーシのルカシェンコ大統領は、ウクライナやNATO=北大西洋条約機構の脅威が高まっていると主張し、合同部隊を編成することでロシア側と合意したと、明らかにしています。
ロシアのプーチン大統領としてはウクライナ侵攻での劣勢が強まるなか、盟友のルカシェンコ大統領に対して、さらなる軍事協力を求めるねらいがあるとみられています。
一方、今後の見通しについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、14日「欧米やウクライナの当局はベラルーシ軍の部隊がウクライナに侵攻する可能性は低いとみている。プーチン大統領は、ウクライナ側に懸念を抱かせ、ベラルーシとの国境周辺でウクライナ軍を足止めしようとしている可能性がある」という見方を示しました。
ゼレンスキー大統領「誰を送り込もうと敗北するだけだ」
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日に公開したビデオメッセージで「ロシア軍に、東部でも南部でも勝つ見込みはないとわからせるために、われわれは、できるかぎりのことをしている。誰を送り込もうと、敗北するだけだ」と述べ、抵抗する姿勢を強調しました。
そのうえで「犯罪的な戦争への参加を望まないにもかかわらず、戦場に送られたロシア市民に改めて伝えたい。投降し、捕虜になれば、みずからの命を守れる。しかしロシア軍の一員として戦いを続けるなら、助かる機会はない」と述べ、ロシア軍の兵士に重ねて投降を呼びかけました。
そのうえで「犯罪的な戦争への参加を望まないにもかかわらず、戦場に送られたロシア市民に改めて伝えたい。投降し、捕虜になれば、みずからの命を守れる。しかしロシア軍の一員として戦いを続けるなら、助かる機会はない」と述べ、ロシア軍の兵士に重ねて投降を呼びかけました。
ウクライナ首都で夜間の節電を呼びかけ

ウクライナ国営の電力会社「ウクルエネルゴ」は、15日、キーウ州のエネルギー関連施設がロシア側の攻撃を受けたとして、首都キーウを含む州内全域を対象に、夜間の節電を呼びかけました。
「ウクルエネルゴ」は夜間の停電を避けるためには、現地時間の15日午後5時から午後11時までの間、消費電力を極力抑える必要があるとし、日中のうちにスマートフォンの充電や夕食の支度などをすませるよう、SNSで市民に求めました。
そして「敵はできるだけ多くの人々から明かりを奪うため、われわれの変電所を破壊しようとしている」とロシア側を非難しました。
「ウクルエネルゴ」は夜間の停電を避けるためには、現地時間の15日午後5時から午後11時までの間、消費電力を極力抑える必要があるとし、日中のうちにスマートフォンの充電や夕食の支度などをすませるよう、SNSで市民に求めました。
そして「敵はできるだけ多くの人々から明かりを奪うため、われわれの変電所を破壊しようとしている」とロシア側を非難しました。
キーウ市民「国のため節電必要」

ウクライナのキーウ州全域で夜間の節電が呼びかけられたことについて、キーウ市内に住む26歳の女性は「節電は必要なことです。家ではバスルームを使う時も、電気をつけません。これも国のためです」と話していました。
また29歳の会社経営の男性は「通りは暗いですが、できるかぎりふだんどおりの生活を送ろうと思っています。不便もありますが、慣れるしかありません。できることは何でもやります」と話していました。
また29歳の会社経営の男性は「通りは暗いですが、できるかぎりふだんどおりの生活を送ろうと思っています。不便もありますが、慣れるしかありません。できることは何でもやります」と話していました。
ゼレンスキー大統領 負傷兵らに謝意を伝える

ウクライナのゼレンスキー大統領は「祖国防衛者の日」にあたる14日、首都キーウにある軍の病院を訪れ、負傷した兵士や医療従事者に謝意を伝えました。
ゼレンスキー大統領はベッドに横たわる兵士一人一人と握手を交わし、勲章を手渡しました。
そして「あなたの幸運を祈る。国のために尽くしてくれてありがとう。ウクライナに栄光あれ」と謝意を伝えました。
また病院で働く医療従事者たちに対して「ここいる兵士たちを守り、命を救っているあなたたちも、戦いの最前線に立ち国を防衛している」と激励しました。
ゼレンスキー大統領はベッドに横たわる兵士一人一人と握手を交わし、勲章を手渡しました。
そして「あなたの幸運を祈る。国のために尽くしてくれてありがとう。ウクライナに栄光あれ」と謝意を伝えました。
また病院で働く医療従事者たちに対して「ここいる兵士たちを守り、命を救っているあなたたちも、戦いの最前線に立ち国を防衛している」と激励しました。