ウクライナ議員団 ロシア軍事侵攻後初来日 復旧支援など議論へ

ウクライナの議会にあたる最高会議の議員団が15日、ロシアによる軍事侵攻後、初めて来日しました。ロシア軍による各地へのミサイル攻撃が続く中、議員団は日本側にロシアへの一層の圧力強化を求めるとともに、インフラの復旧支援などについても議論することにしています。

ウクライナの議会にあたる最高会議の議員団5人は、15日午後、成田空港に到着しました。

議員団が来日するのは、ことし2月にロシアが軍事侵攻を開始してから初めてです。

議員団の中には、かつて親ロシア派の武装勢力との戦闘を指揮した軍出身の議員や、経済の専門家なども含まれています。

一行は今月26日まで滞在し、国会議員や政府関係者、それに経済団体の関係者などと面会する予定で、ロシア軍による各地へのミサイル攻撃が続く中、日本側にロシアへの一層の圧力強化を求める考えです。

また、ロシア軍によって破壊された工場や道路などのインフラの復旧や復興をめぐる支援についても議論する方針です。

NHKの取材に応じたハリーナ・ミハイリュク議員は「軍事侵攻などの影響で何度も来日が延期されていたがようやく来ることができた。ロシア軍によって破壊されたまちの復興をはじめ、日本も直面している領土問題、それに核の脅威などさまざまな課題について議論したい」と話していました。