インドネシア 首都で3年ぶり「日本祭り」日本の文化など紹介

インドネシアの首都ジャカルタで、日本の文化などを紹介する「日本祭り」が3年ぶりに開催され、地元の人たちからは両国の交流の活性化に期待の声が聞かれました。

「ジャカルタ日本祭り」は、日本とインドネシアの友好を深めようと2009年から現地の日本大使館や日系企業などが中心となって行っていて、新型コロナの影響で中断していましたが、ことし3年ぶりに開催されました。

会場では書道に挑戦できるコーナーに多くの人が集まったほか、インドネシア人で結成された和太鼓のグループが、息の合ったパフォーマンスを披露しました。

日本の外務省によりますと、インドネシアにはおよそ1780社の日系企業が進出していて、国際交流基金の調査では、日本語を学ぶ人の数は世界で2番目に多くなっています。

日本で今月から、個人の外国人観光客の入国が解禁されたことを受け、32歳のインドネシア人の女性は「日本の音楽やファッション、芸術はほかの国と比べてユニークだ。また北海道に行ってスキーがしたい」と話していました。

一方、新型コロナの感染拡大前と比べ、日本からの投資額は半分近くにまで減り、中国や韓国が経済的な存在感を増しています。

祭りの実行委員長を務めるインドネシア日本友好財団の小林一則理事長は、「インドネシアにとって本当に役立つ協力を続けていけば、日本はいちばんのパートナーであり続けると思う」と話していました。