ロシア 攻撃続けるも 装備品不足が劣勢につながっている可能性

ロシア軍は、15日もミサイルでウクライナ各地を攻撃し、被害が広がっています。一方、ロシア軍はミサイルや動員された兵士の装備品などが不足しているとの指摘が出ていて、ウクライナでの戦況での劣勢につながっている可能性も出ています。

ロシアは15日も各地で攻撃を続けていてキーウ州の知事はSNSで砲撃があったと述べたほか、南部ザポリージャ州の知事も10発のミサイル攻撃を受け、エネルギー関連施設などのインフラが破壊されたと述べました。

一方、ロシアのプーチン大統領は、14日、ロシアメディアなどに対する記者会見の中で、報復だとしてロシア軍が行った大規模なミサイル攻撃は当面は行わないという考えを示しました。

これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は14日、「プーチン大統領はミサイルの保有数が減っていて長期にわたってミサイル攻撃を続けられないと分かった」としていて、ロシア軍がミサイル不足に陥っていることを裏付けていると指摘しました。

またイギリス国防省は15日の分析で、動員された人たちがウクライナへ送られているとしたうえで、「個人の装備の平均レベルが、これまで派遣されていた貧弱な装備の部隊よりも低いことはほぼ間違いない」と指摘しました。

そして動員された人たちは装備を自分で調達することを強いられているなどとしていて、こうした装備品などの不足がウクライナでの戦況での劣勢につながっている可能性があるとしています。