プーチン大統領「米大統領との会談 必要性感じていない」

ロシアのプーチン大統領は14日、来月、インドネシアで開催されるG20=主要20か国の首脳会議に対面で出席した場合、アメリカのバイデン大統領と首脳会談を行う可能性について、「私は必要性は感じていない。当面はいかなる交渉の場もない」と述べ、否定的な考えを示しました。

ロシアのプーチン大統領は、カザフスタンの首都アスタナで開催された旧ソビエト諸国でつくるCIS=独立国家共同体の首脳会議などに出席したあと、14日、記者会見を行いました。

この中でプーチン大統領は、政権側が発表した予備役からの30万人の動員について、すでにおよそ22万人を招集し、今後2週間で完了するという見通しを示しました。

そのうえで、追加の動員の可能性について「国防省から提案は受けておらず、当面は必要だとみていない」と述べ、現時点では実施しない方針だとしています。

また来月、インドネシアで開催されるG20=主要20か国の首脳会議について、みずからが対面で出席するかどうかについては「まだ最終的には決まっていない」と述べました。

そのうえで、アメリカのバイデン大統領と会談する可能性についてプーチン大統領は、「そのような交渉の準備があるのかどうかは彼に聞くべきだ。しかし、正直なところ、私は必要性は感じていない。当面はいかなる交渉の場もない」と述べ、否定的な考えを示しました。

一方、ロシア軍は、ウクライナ南部クリミアにつながる橋で起きた爆発をめぐり、報復だとしてウクライナ各地で大規模なミサイル攻撃を行ってきましたが、プーチン大統領は「少なくとも現時点では、さらなる大規模な攻撃は必要ない」と述べました。