出席した委員からは、ロケットの姿勢制御についての質問が相次ぎました。
これに対し布野理事は、この分離の直前に作動していた姿勢を安定させるための装置「スピンモータ」について詳しく調べていることを明らかにしました。
「スピンモータ」は、ロケットを回転させながら向きを安定させる装置で、布野理事は回転はしていたと評価したうえで「向きが目標とずれていたとみている」と述べ、姿勢を制御する装置を中心に原因の特定を急ぐ考えを示しました。

JAXA イプシロン打ち上げ失敗 姿勢制御装置中心に原因特定急ぐ
日本の小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げ失敗を受けて、宇宙工学の専門家などで作る文部科学省の委員会が臨時の会合を開き、JAXA=宇宙航空研究開発機構の責任者はロケットの姿勢を制御する装置を中心に原因の特定を急ぐ考えを示しました。
臨時の会合は13日文部科学省で開かれ、JAXAの布野泰広理事がイプシロン6号機の打ち上げに至る経緯などを説明し、ロケットの2段目と3段目を切り離す前に姿勢が目標からずれたため、破壊する信号を送ったことなど、これまでに把握できている内容を報告しました。
