ファイザー 5~11歳用「BA.5」対応ワクチン 厚労省に承認申請

新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流となっている「BA.5」に対応する成分が含まれる子ども用のワクチンについて、アメリカの製薬大手、ファイザーは厚生労働省に承認を求める申請を行いました。対象は5歳から11歳で、この年代が対象のオミクロン株対応ワクチンの承認申請は国内では初めてです。

ファイザーの発表によりますと、13日承認申請したのは、オミクロン株の「BA.4」や「BA.5」に対応する成分と従来の新型コロナウイルスに対応する成分が含まれる5歳から11歳の子ども向けのワクチンです。

このワクチンは、遺伝物質の「メッセンジャーRNA」が2種類含まれる「2価ワクチン」というタイプで、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」を体の中で作り出すことで、それぞれのウイルスに対応した免疫の反応を引き起こします。

オミクロン株の「BA.5」対応のワクチンは、12歳以上を対象に接種が始まっていますが、国内では5歳から11歳を対象にした承認申請は初めてです。

アメリカでは、このワクチンについてCDC=疾病対策センターが今月12日、追加接種の対象年齢を5歳以上に引き下げると発表し、12歳以上向けの3分の1の量の成分を含むワクチンの接種が行われます。