ヨーロッパ各国 ウクライナにレーダーや対空ミサイル供与へ

ウクライナのゼレンスキー大統領が、11日に開かれたG7=主要7か国の首脳による緊急会合で各国に対して防空システムの更なる供与を求めたことを受けて、フランスなどヨーロッパ各国は、これに応じる形でレーダーや対空ミサイルなどを供与する考えを明らかにしました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、11日にオンラインで開かれたG7の首脳による緊急会合で、各国に対して防空システムの更なる供与を求めました。

ゼレンスキー大統領は、12日に公開した動画の中でも、「ロシアによるテロが大胆で残虐になるほど、ウクライナの防空体制を支援することがヨーロッパにとって最も重要な人道的な任務の1つであることがより明白になる」と述べ、各国に対して重ねて支援を要請しました。

これに対してフランスのマクロン大統領は、12日に出演したフランスのテレビ番組で「ウクライナの抵抗を支援する」と述べ、最新鋭のりゅう弾砲「カエサル」の追加供与とともに、レーダーや対空ミサイルなどを数週間以内に供与する考えを明らかにしました。

またロイター通信によりますと、イギリスのウォレス国防相もウクライナに対空ミサイルを数週間以内に供与すると発表したほか、ドローンなども供与する予定だと述べました。

ウクライナへの防空システムの支援の強化をめぐってはドイツも10日、今後数日のうちに最新の防空システムを供与すると述べているほか、NATO=北大西洋条約機構も12日の国防相会議の中で、各国が長期的に軍事支援を続けていくことを確認しています。