ウクライナ議員団 訪日でロシアへの圧力強化や復旧支援要請へ

ロシアによる軍事侵攻以降では初めて、ウクライナの議会にあたる最高会議の議員団が、今週末から日本を訪問する予定であることがわかりました。

ロシア軍による各地へのミサイル攻撃が続く中、議員団は、日本側に対して、ロシアへの一層の圧力強化や、インフラの復旧などをめぐる支援を求めるものと見られます。

在日ウクライナ大使館などによりますと、ウクライナの議会にあたる最高会議のハリーナ・ミハイリュク議員をはじめとした5人の議員団が、今月15日から来日し、国会議員や政府関係者、それに、経済団体の関係者などと面会する予定となっています。

議員団の中には、かつて親ロシア派の武装勢力との戦闘を指揮した軍出身の議員や、経済の専門家なども含まれています。

ウクライナから最高会議の議員団が来日するのは、ことし2月、ロシアが軍事侵攻を開始して以降、初めてです。

ウクライナ情勢をめぐっては、ロシア軍が複数の都市への大規模なミサイル攻撃を続ける中、戦闘が終結する見通しは立っていません。

ゼレンスキー大統領は、国際社会に、ロシアへの制裁や圧力を強めるよう要請していて、議員団としても、日本側に対して、ロシアへの一層の圧力強化を求める考えです。

また、ロシア軍によって破壊された工場や道路などのインフラの復旧や、復興をめぐる支援を求めるものと見られます。

今回の議員団の訪日は、G7=主要7か国のメンバーの日本を直接訪れることで、各国が結束して支援を継続するよう強く求めるねらいもあると見られます。