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ファーストリテイリング決算 最終利益が過去最高 円安で膨らむ

ユニクロを展開するファーストリテイリングのことし8月までの1年間の決算は、円安で利益が大きく膨らみ、最終的な利益が過去最高となりました。
発表によりますと、ファーストリテイリングのことし8月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが2兆3011億円で前の年より7.9%増加しました。

このうち主力のユニクロ事業は、国内では、売れ筋の定番商品の欠品などの影響で3%減少したものの、海外では、欧米や東南アジアでコロナ禍からの回復によって20%増加しました。

一方、円安による為替差益として1100億円余りを計上した結果、最終的な利益は2733億円と、前の年より60.9%増えて2年連続で過去最高を更新しました。
会社としては円安で業績が押し上げられた形ですが、柳井正会長兼社長は会見で、「円安でメリットを感じる人は製造業でもほとんどいないと思う。例えば零細企業の方でも、サラリーマンの方でも、企業経営の方でも、メリットを感じている人の声が聞こえてこない。むしろデメリットで、経済は本当にひどい」と述べました。

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