ロシア外相 米バイデン大統領との首脳会談 ”提案あれば検討“

ロシア軍は、11日もウクライナの各地でインフラ施設などへのミサイル攻撃を続けました。

一方、アメリカ側からバイデン大統領とプーチン大統領による首脳会談について提案があれば検討すると明らかにするなど、ロシアは対話の可能性も排除しない考えとみられます。

ロシア軍は10日、ウクライナの首都キーウなど各地への大規模なミサイル攻撃を行ったのに続いて、11日も軍の指揮所やエネルギー施設に対し攻撃を続けました。

一方、ラブロフ外相は11日、来月、インドネシアで開催されるG20=主要20か国の首脳会議にプーチン大統領が対面で出席した場合、アメリカのバイデン大統領と首脳会談を行う可能性について、提案があれば検討すると明らかにしました。

ロシア政府は、プーチン大統領がG20に対面で出席するかどうかは明言しておらず、まずは会談の可能性を排除しない姿勢を示したものとみられます。

また、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、カザフスタンで開かれる関係国との首脳会議にあわせて、13日にプーチン大統領がトルコのエルドアン大統領と会談すると明らかにしました。

この会談についてトルコのメディアは「ロシアが、アメリカやイギリスなど複数の関係国とトルコの仲介で交渉を始める可能性について、両首脳は意見を交わす見通しだ」と伝えています。

こうした報道の内容についてラブロフ外相も否定せず、ロシアは対話の可能性も排除しない考えとみられます。