アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は9日の分析で、橋の爆発を受けてロシア国内の軍事ブロガーなどからウクライナに対し報復措置を早急にとるべきだとの声が高まっていたと指摘しました。
こうした軍事ブロガーたちは戦況で劣勢に立たされているプーチン政権の対応を公然と批判していたということです。
ゼレンスキー大統領は「われわれは脅しには屈しない。むしろ、ますます団結を強めている」と述べ、反転攻勢を続ける考えを強調しました。
プーチン大統領が一方的な併合に踏み切ったウクライナの4つの州でウクライナ側が奪還のための攻勢を強めれば、「祖国防衛の戦い」として攻撃をエスカレートさせる恐れもあります。
プーチン大統領が次にどのような一手をとるのか。緊張が続いています。
望月 麻美キャスターの解説です。
(10月11日のBSキャッチ 世界のトップニュースで放送された内容です)
(動画は9分15秒。データ放送ではご覧になれません)
【動画解説】ウクライナ各地にロシアが大規模なミサイル攻撃
ロシア軍による大規模なミサイル攻撃は、ウクライナの各地で行われました。
イギリスのBBCによりますと、攻撃が行われたのは、首都キーウのほか、西はリビウ、東はハルキウ、南はザポリージャなどです。
プーチン大統領は攻撃について、ウクライナへの「報復措置」だと主張しています。
10月8日、一方的に併合したウクライナ南部クリミアとロシアをつなぐ橋で起きた爆発がウクライナ側による破壊工作だったという主張です。