
中国で“スパイ活動”懲役刑 日中交流団体理事長 刑期終え帰国
6年前、中国の北京で拘束され、スパイ活動に関わったとして懲役6年などの判決を言い渡された、日中交流団体の理事長の男性が11日刑期を終えて出所し、日本に帰国したことが分かりました。
中国では6年前、民間の日中交流団体「日中青年交流協会」理事長の鈴木英司氏が、訪問先の北京で「国家の安全に危害を与えた疑いがある」として中国当局に拘束されました。
その後、北京の裁判所は「スパイ活動に関わった」と認定して、鈴木氏に対し、懲役6年などの判決を言い渡しました。
日本政府関係者によりますと、鈴木氏は11日、刑期を終えて出所し、日本に帰国したということです。
鈴木氏は、拘束される前にはおよそ200回にわたって中国を訪問し、中国の大学で教えた経験もあるということです。
中国では、反スパイ法が施行された翌年の2015年以降、スパイ活動に関わったなどとしてこれまでに少なくとも16人の日本人が拘束されています。
これまで拘束された日本人のうち少なくとも9人が有罪判決を受けていて、判決を受けて服役したあと、帰国した日本人はこれで4人目になります。