北朝鮮ミサイル発射 韓国で“7回目の核実験への予告”の見方も

北朝鮮は、朝鮮労働党の創立記念日の10日、先月下旬以降の7回の弾道ミサイルの発射について、戦術核運用部隊による訓練だったと明らかにしました。

韓国では戦術核兵器の開発が進んでいることを誇示するとともに、7回目の核実験への予告だとする見方も出ています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは党の創立記念日の10日、先月25日からの7回にわたる弾道ミサイルの発射について、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の立ち会いのもとに行われた朝鮮人民軍の戦術核運用部隊の訓練の一環だったと伝えました。

このなかでは、低空を変則軌道で飛ぶ短距離弾道ミサイルや小型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルとみられる写真などを放送しました。

北朝鮮が弾道ミサイルの発射を発表するのはことし5月以降初めてで、今回の目的について、戦術核弾頭の搭載を想定したさまざまなミサイルで韓国の飛行場や主要な軍事指揮施設などを攻撃する訓練だったとしています。
韓国の通信社、連合ニュースは「いずれのミサイルにも小型の核弾頭の搭載が可能だと示したとみられる。韓国が攻撃圏内にあり核による威嚇を強めた形だ」などと国内の引き締めを図るとともに、米韓などに戦術核兵器の開発が進んでいることを誇示したものだとの見方を伝えています。

また、北朝鮮が核弾頭の小型化と軽量化を目的に7回目の核実験を行う可能性が指摘されていることについて、キム総書記がアメリカとの対話を拒否する姿勢を強調したとして「核実験を強行することを予告したという見方も出ている」としています。

朝鮮中央テレビ 祝賀行事の様子を伝える

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、朝鮮労働党の創立から77年を迎えた10日午後7時すぎから、首都ピョンヤンの広場で行われた大学生たちが参加する、祝賀行事の様子を生中継で伝えました。

会場では「不敗の党」などと党をたたえる看板が掲げられ、花火が打ち上げられる中、民族衣装などを着た参加者たちが踊りを楽しんでいました。

北朝鮮では今月1日から、新型コロナウイルスとインフルエンザへの対策として、マスクの着用が義務づけられていますが、参加者たちが着用する姿は映像では確認できませんでした。

一方、これまでのところ、キム・ジョンウン総書記や党の幹部らが参加する様子は伝えられていません。

北朝鮮指導部としては、長引く経済制裁に加えて新型コロナなどの影響で経済が打撃を受ける中でも、祝賀ムードを演出することで国民の団結を図りたい思惑があるとみられます。