
来年春の花粉飛散量ことしより多く 四国 近畿 関東甲信は2倍超
来年春の花粉の飛散量について、日本気象協会は、北海道を除きほぼ全国的にことしより多くなり、特に、四国・近畿・関東甲信では2倍以上と、非常に多くなる見込みだと発表しました。
花粉は、前の年の夏の気象条件に大きく左右されるということで、日本気象協会は、日照時間や気温、降水量といった気象条件から、来年春のスギやヒノキなどの花粉の飛散量の予測をまとめました。
それによりますと、ことしの夏は梅雨前線の活動が弱く、日照時間も東日本の日本海側や西日本の太平洋側でかなり多くなったことなどから、北海道を除きほぼ全国的にことしの春より多くなると予想しています。
特に、
▽四国は2.7倍
▽近畿と関東甲信は2.4倍で
それぞれ「非常に多い」と見込んでいます。
また、
▽東海は1.9倍
▽中国地方は1.5倍でそれぞれ「多い」
▽九州は1.4倍
▽北陸と東北は1.1倍で
それぞれ「やや多い」見込みです。
ここ10年の平均と比べると、
▽東北は2倍で「非常に多い」
▽関東甲信は1.9倍で「多い」
▽近畿は1.3倍、北陸・東海は1.2倍でそれぞれ「やや多い」
▽中国地方・四国・九州は「例年並み」
▽北海道は「やや少ない」と予想されています。
日本気象協会は、「ことしの春は花粉が少なかった地域も多く、スギの木に花粉を作るエネルギーが蓄えられていることも影響し、各地で多くなる見込みで早めの対策を取ってほしい」と話しています。