中国共産党大会まで1週間 習近平国家主席 異例の3期目入りか

新しい指導部の人事などを決める5年に1度の中国共産党大会まであと1週間となり、9日からは党の重要会議が始まります。
習近平国家主席が党トップとして異例の3期目入りするか注目される中、党の最高規則にあたる「党規約」の改正について、どのような決定を行うか関心が集まっています。

今月16日に開会する共産党大会を前に、北京で9日から300人以上の党の幹部が出席して「7中全会」と呼ばれる重要会議が始まります。

会議を前に北京では、大勢の警察官などが厳戒態勢を敷く中、「第20回党大会を喜んで迎えよう」と記された飾りつけやスローガンが掲げられています。

「7中全会」では、今後の政治や経済の基本方針を示す報告のほか、党の最高規則にあたる「党規約」の改正案などを審議します。

今回の党大会では、69歳の習近平国家主席が68歳で指導部を引退するという慣例を破り、党のトップとして異例の3期目入りするか注目されています。
「党規約」の改正をめぐっては、前回・5年前の党大会で盛り込まれた「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」という指導思想の名称が「習近平思想」になるという見方が出ています。

党規約に明記されている指導思想のうち「思想」に個人の名前だけがついているのは、建国の父とされる毛沢東の「毛沢東思想」のみで、「習近平思想」になれば、習主席の権威が毛沢東に並ぶとみられ、関心が集まっています。