国際

ノーベル平和賞の人権団体「すべてのウクライナ人のための賞」

ノーベル平和賞の受賞が決まったウクライナの人権団体の代表が8日、首都キーウで記者会見し、「すべてのウクライナ人のための賞だ」と述べるとともに、ロシアの戦争犯罪を記録するという団体の活動を後押しするものだと期待を示しました。
ことしのノーベル平和賞の受賞が決まったウクライナの人権団体「市民自由センター」のオレクサンドラ・マトイチュク代表が8日、首都キーウで記者会見しました。
このなかでマトイチュク代表は、時折声を詰まらせながら「自由を獲得するために戦っているすべてのウクライナ人のための賞だ」と述べ、受賞の意義を強調しました。

団体はウクライナの人権問題や民主化に取り組み、ことし2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻したあとは、ロシア軍が行った疑いのある戦争犯罪を記録するための聞き取り調査を各地で続けています。

マトイチュク代表は「戦争が続いている中でノーベル平和賞を受賞するのは矛盾しているかもしれないが、一方で、これは希望でもある」と述べ、団体の活動を後押しするものだと期待を示しました。

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