現代音楽の作曲家 一柳慧さん死去 前衛的作曲で世界的に評価

現代音楽の作曲家として数々の前衛的な作品を発表し世界的にも高い評価を受けた一柳慧さんが、7日、東京都内の病院で亡くなりました。89歳でした。

一柳さんは神戸市の出身で、高校生のときに毎日音楽コンクールの作曲部門で2度、1位を獲得して、10代で作曲家として鮮烈なデビューを飾りました。

その後、19歳で渡米してアメリカの実験音楽の第一人者、ジョン・ケージに師事し、帰国後は五線譜ではなく、図形を用いた楽譜による作曲法を用いて創造性にあふれた作品を発表したほか、雅楽や伝統的な邦楽の楽器を独自の視点で捉え直して新たな可能性を開くなど、前衛的な作曲家の1人として活躍を続け、国際的にも評価を高めました。
また、「光」や「愛の白夜」などオペラの作曲でも知られ、優れた現代音楽に贈られる「尾高賞」を5回、受賞しているほか、神奈川芸術文化財団の芸術総監督などを務めて現代音楽の普及にも力を注ぎ、2018年には文化勲章を受章しています。
所属事務所によりますと、一柳さんは7日午後、東京都内の病院で亡くなったということです。89歳でした。