弾道ミサイル発射を想定し大学で避難訓練 岡山

北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次ぐ中、岡山市の大学で緊急時の避難方法を確認する訓練が行われました。

岡山市東区にある環太平洋大学で行われた訓練は、外国から弾道ミサイルが発射され日本に飛来する可能性があるという想定で行われ、運動部に所属する学生およそ730人が参加しました。

グラウンドに集まった学生たちは「ミサイル発射」という放送を聞くと、体育館など3か所に分かれて駆け足で避難しました。

避難した場所では窓から離れたところで体を低くしたまま手で頭を守り、「ミサイルが太平洋へ通過したものとみられる」というアナウンスが流れるまで待機していました。

最後に総務省消防庁の担当者が、整然とした様子で避難行動が取れたので今後もこの訓練を振り返り友人や家族とも避難の手順を共有してほしいなどと講評しました。
訓練に参加した4年生の女子学生は「いつミサイルの発射があるか分からない状況なので、きょうの訓練を忘れず、いざという時には周りの人も助けられるよう心がけたい」と話していました。

総務省消防庁国民保護運用室の佐藤篤室長は「ミサイルが発射されたという情報があった場合には、落ち着いたうえで屋内に避難するなどの行動を取ってもらいたい」と話していました。