井川線は、大井川に沿って南アルプス南部の山間部を縫うように走り、秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
大井川鉄道広報担当の加冷英鵬さんは「運転再開で、にぎわいが戻りつつあってうれしい。秋の風景をぜひ楽しんでほしい」と話していました。
大井川鉄道によりますと、大井川本線は島田市にある金谷駅と家山駅の間で、ことし12月上旬の運転再開を目指していますが、2つの路線の残る区間は復旧の見通しが立っていないということです。
静岡 大井川鉄道井川線一部区間 15日ぶり運転再開 大雨影響
台風15号の記録的な大雨の影響で運休が続く静岡県の大井川鉄道のうち、山あいを走る井川線は、一部の区間で線路の土砂などの撤去が終わり、15日ぶりに運転を再開しました。
静岡県の大井川鉄道は記録的な大雨の影響で、2つの路線の合わせて46か所で土砂が線路上に流れ込むなどしていずれも全線で運転できなくなっていました。
このうち、山あいを走る井川線は、川根本町の千頭駅から接岨峡温泉駅の間で土砂などの撤去が終わり15日ぶりに運転を再開しました。
千頭駅では、運転再開を待ち望んだ観光客らがトロッコ列車に乗り込み、駅員らに手を振って出発していました。
金沢市から訪れた20代の男性は「三連休にちょうど再開すると聞いて記念に乗りました。きれいな景色が楽しみです」と話していました。

