新型コロナ新規感染者数 1週間平均 すべての都道府県で減少

新型コロナウイルスの新規感染者数を6日までの1週間平均で比較すると、すべての都道府県で前の週より少なくなっていて、全国では1か月半にわたって減少が続いています。

NHKは各地の自治体で発表された感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。

【全国】

▽先月8日までの1週間では前の週に比べて0.71倍、
▽先月15日は0.77倍、
▽先月22日は0.71倍、
▽先月29日は0.77倍、
▽6日まででは0.70倍となっていて、6週連続で減少しています。

一日当たりの全国の平均の新規感染者数は、最も多かったことし8月下旬と比べると19万人以上減って、およそ3万3000人となっています。

すべての都道府県で前の週より少なくなっています。

【山形県】

人口当たりの感染者数が最も多いのは山形で、
▽先月22日までの1週間は前の週の0.63倍、
▽先月29日は0.92倍、
▽6日までは0.84倍となっています。

一日当たりの新規感染者数はおよそ428人で、人口10万当たりの感染者数は280.42人となっています。

【1都3県】

【東京都】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.80倍、
▽先月29日は0.82倍、
▽6日までは0.61倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ3487人となっています。

【神奈川県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.76倍、
▽先月29日は0.88倍、
▽6日まででは0.68倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ2234人となっています。

【埼玉県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.77倍、
▽先月29日は0.77倍、
▽6日まででは0.61倍

1日当たりの新規感染者数はおよそ1715人となっています。

【千葉県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.76倍、
▽先月29日は0.83倍、
▽6日まででは0.59倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ1368人となっています。

【関西】

【大阪府】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.72倍、
▽先月29日は0.71倍、
▽6日まででは0.71倍

一日当たりの新規感染者数は2447人となっています。

【京都府】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.65倍、
▽先月29日は0.70倍、
▽6日まででは0.62倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ536人となっています。

【兵庫県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.64倍、
▽先月29日は0.67倍、
▽6日まででは0.64倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ1103人となっています。

【東海】

【愛知県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.68倍、
▽先月29日は0.62倍、
▽6日まででは0.70倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ1817人となっています。

【岐阜県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.64倍、
▽先月29日は0.69倍、
▽6日まででは0.84倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ563人となっています。

【三重県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.77倍、
▽先月29日は0.71倍、
▽6日まででは0.75倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ558人となっています。

【その他の地域】

【北海道】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.70倍、
▽先月29日は1.09倍、と増加しましたが、
▽6日まででは0.79倍と再び減少に転じました。

一日当たりの新規感染者数はおよそ1989人となっています。

【宮城県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.76倍、
▽先月29日は0.89倍、
▽6日まででは0.85倍

一日当たりの新規感染者数はおよそ655人となっています。

【広島県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.69倍、
▽先月29日は0.81倍、
▽6日まででは0.78倍、

一日当たりの新規感染者数はおよそ1066人となっています。

【福岡県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.72倍、
▽先月29日は0.56倍、
▽6日まででは0.77倍、

一日当たりの新規感染者数はおよそ1068人となっています。

【沖縄県】
▽先月22日までの1週間は前の週の0.70倍、
▽先月29日は0.86倍、
▽6日まででは0.80倍、

一日当たりの新規感染者数はおよそ390人となっています。

政府分科会 東邦大 舘田教授「ウイルスが市中に潜む状況」

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は、今の感染状況について「全国的に緩やかな減少傾向が続いているが、一部の地域では減少の幅が小さくなり、下げ止まりの傾向が見られている。また、依然として全国で1日3万人を超える感染者が出ていて、ウイルスは市中に潜んでいる状況だ。秋の行楽シーズンを迎え、会食や飲酒の機会が増えて人と人との接触機会が増えてくる中で、油断すると感染が広がって増加に転じるリスクがある。基本的な感染対策をもうしばらく続けることが必要だ」と話しています。

そのうえで、冬場にかけて懸念されているインフルエンザとの同時流行への備えについて「発熱患者が全国で1日に50万人を超すレベルで発生し、夏の第7波以上に、外来診療がひっ迫する最悪の事態を想定する必要がある。重症化リスクが高い人たちを優先して診療できる体制を維持するため、リスクがなく軽症で済みそうな人は自宅療養してもらって、オンライン診療やフォローアップセンターをうまく使いながら対応していくことも重要だ。コロナは簡易の検査キットで自宅で検査できるが、インフルエンザも同様に自宅で検査できるようになれば医療機関を受診するか自宅で療養すればよいか、よりスムーズに判断できるようになると考えられる」と指摘しました。

また、今後の感染症のまん延に備えた感染症法などの改正案が閣議決定されたことについて、舘田教授は「感染者の数が爆発的に増加した際に、病床が足りず、医療現場がひっ迫する状況がたびたび起きていた。今は診療に協力する医療機関が増え、病床数も増えてきたが、この冬、さらに大きな感染の波が来る可能性もある。病床のさらなる確保のためできるだけ多くの医療機関に協力してもらえる仕組みは重要だ」と述べました。