「私は無実」反戦訴え指名手配のロシア国営TV元職員 動画公開

ことし3月、ロシア国営テレビのニュース番組の放送中にスタジオで反戦を訴え、その後、ロシア内務省により指名手配されていた、元職員の女性が、動画を公開し、「私は完全に無実だ」と訴えました。

ロシアの国営テレビの職員だったマリーナ・オフシャンニコワさんは、ことし3月、放送中にロシアによるウクライナへの軍事侵攻を批判しました。

その後、オフシャンニコワさんはロシア軍に対するうその情報を広めた罪で起訴され、モスクワの裁判所の決定によって自宅軟禁となっていましたが、今月3日までに行方が分からなくなったとして、ロシア内務省が指名手配していました。

こうした中、オフシャンニコワさんは5日、SNSに動画を公開し「私は完全に無実だ。国家が法律に従うことを拒んでいるため、私も自身に科された拘束の措置に従うことを拒否する」と主張しました。

そして足に装着させられた電子タグを見せながら「プーチンは、ウクライナ人の大量虐殺を行い、大勢のロシア人を死亡させた。私ではなくプーチンが社会から引き離され裁かれるべきだ」と訴えました。