「マスク着用ルール」改めて整理へ 木原官房副長官

新型コロナの感染者の減少傾向が続いていることなどから、木原官房副長官は、マスク着用のルールを改めて整理する考えを示しました。

新型コロナ対策としてのマスク着用をめぐって、政府はこれまで、屋外では距離がとれなくても会話をほとんどしない場合は着用は必要ないなどとしたルールを示し、特に熱中症が懸念された夏場以降は、外すことを推奨してきました。

これについて木原官房副長官は、閣議のあとの記者会見で「今後の感染拡大の可能性やウイルスの変異の可能性などにも留意しながら、マスク着用のルールを含めた感染対策の在り方について検討していく」と述べ、感染者の減少傾向が続いていることも踏まえ、屋外、屋内ともにマスク着用のルールを改めて整理する考えを示しました。

一方、11日からの水際対策の緩和により、増加が見込まれる外国人観光客にも日本のマスク着用のルールを守るよう求めるのか記者団から問われたのに対し、「国内での着脱の在り方は、当然、海外から来られる方々も対象になる」と述べました。

山際経済再生相 “やみくもに緩めるという訳ではない”

山際経済再生担当大臣は記者会見で「屋外でマスクを着用する必要はないということは、これまでも言ってきたが、第8波に向けて、われわれがウィズコロナの生活をどのようなものにしていくかという文脈の中で、マスクの着用のしかたなどに関して国民のコンセンサスをしっかり得ていく必要がある」と指摘しました。

そのうえで「ウィズコロナの社会の中でどうすれば感染症とうまく折り合いを付けていけるか科学的な知見に基づき、社会的受容性を勘案しながら、どうコンセンサスを得ていくかが非常に大切であり、やみくもに緩めるという形で物事を進めている訳ではない」と述べました。