EU 重要インフラは人工衛星で監視へ パイプラインガス漏れで

EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長はヨーロッパ議会で演説し、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプラインのガス漏れに関連して、今後、重要インフラは人工衛星を使って監視する考えを示しました。

バルト海を経由してロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」では先月下旬、ガス漏れが起きているのが確認されました。

EUでは、何者かによる意図的な破壊工作によるものとの見方が強まっています。

EUのフォンデアライエン委員長は5日、ヨーロッパ議会で演説し「今回の破壊工作でわれわれのエネルギーインフラがいかにぜい弱かが明らかになった。パイプラインや海底ケーブルはデータやエネルギーのライフラインで、こうした重要インフラをより確実に守ることはヨーロッパの人たちすべてにとっての利益だ」と強調しました。
そのうえでフォンデアライエン委員長は、今後、重要インフラは人工衛星を使って監視するほか、インフラが機能不全になり市民生活に影響が出た場合の対策をEUレベルで検討する考えを示しました。