Jアラート”東京の島しょ部への誤発信 システム上の不具合”

北朝鮮が4日に弾道ミサイルを発射した際、Jアラート=全国瞬時警報システムによる情報が、東京の島しょ部に誤って発信されていたことについて、松野官房長官は、政府のシステム上の不具合が原因だったと明らかにし、速やかに改善する考えを示しました。

北朝鮮が4日に弾道ミサイルを発射した際、Jアラートによる避難呼びかけなどの情報が、警戒の必要がない東京の島しょ部の9町村に誤って発信され、政府が原因を調べていました。

松野官房長官は記者会見で「岸田総理大臣の指示を受け、原因調査を速やかに行った結果、システム上の不具合が見つかった」と明らかにしました。

そして「ご心配をおかけした9町村の住民の方々には、おわびを申し上げる。政府としては、今後システム上の不具合を速やかに改善し再発防止を図るべく、しっかり取り組んでいきたい」と述べました。

自民 小野寺元防衛相「国民惑わすことないよう次回に生かして」

これに先立ち、5日の自民党の合同会議で、内閣官房の担当者は原因の究明を進めていることを説明したほか、青森県にJアラートが発信されたのは午前7時29分で、ミサイルが県の上空を通過したと推定される時刻と、ほぼ同じだったことを明らかにしました。

安全保障調査会の会長を務める小野寺元防衛大臣は「Jアラートやエムネットを含めた国民に対する通報について、しっかり検証する必要がある。国民を惑わすことがないよう次回に生かしてほしい」と政府に求めました。

また、出席した議員からは「ミサイルが通過してからJアラートが鳴っても遅い」とか「通勤や通学の時間帯であり、屋外にいる人にいかに避難を呼びかけるかが課題だ」などと、国民への情報発信の在り方について検証を求める意見が相次ぎました。

維新 馬場代表「国土と国民を守る体制ができていない証明」

日本維新の会の馬場代表は、党の代議士会で「北朝鮮との関係が非常に緊張した状況になってきている中、Jアラートの管理さえ、きちんとできておらず、ほかのことも推して知るべしだ。国土と国民を守る体制ができていない証明だ」と述べました。

公明 北側副代表「しっかり原因究明を」

公明党の北側副代表は、記者会見で「誤作動などがあったことは、遺憾と言わざるを得ない。なぜそういうことになったのか、しっかり原因を究明して、再発防止に取り組んでもらいたい」と述べました。

国民 古川国対委員長「不安と懸念抱かざるをえず」

国民民主党の古川国会対策委員長は、記者会見で「いざという時にミスが起き、ふだんのチェックは何をしていたのかという不安と懸念を抱かざるをえず、あってはならない話だ。今後はこうしたことが起きないよう、常日頃のメンテナンスやチェックを政府には強く求めたい」と述べました。

東京都 Jアラート改善を政府に要望

4日、北朝鮮から弾道ミサイルが発射された際、警戒を呼びかけるJアラートが東京の島しょ部に誤って出されたことを受けて、都は5日、政府に対し、要望書を出しました。

それによりますと、「今回のような誤発信は的確な避難などの妨げになる上、Jアラートへの都民の信用を失わせることになりかねない」と指摘しています。

そのうえで、ただちに不具合の解消や改善を図り、自治体に対して、不具合の詳細や改善状況について明確な説明を行うこと、警戒地域への到達予定時刻や通過地点など、避難に必要となる詳細な情報について迅速かつ的確に情報提供を行うことを求めています。