イタリア右派政党メローニ党首 ゼレンスキー大統領と電話会談

先月のイタリア議会選挙の結果、上下両院で第1党となった、右派政党「イタリアの同胞」のメローニ党首が4日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談しました。

イタリア側によりますと、メローニ党首は、ロシアの軍事侵攻を受けているウクライナ国民の自由のために全面的な支援を惜しまないとしたうえで「ロシアがウクライナの4つの州を併合したとする宣言は、法的にも政治的にも価値はない」と述べました。

これに対し、ゼレンスキー大統領は、メローニ党首が率いる右派政党「イタリアの同胞」が躍進したことに祝意を示すとともに、メローニ党首による首都キーウへの早期訪問に期待を示しました。

メローニ党首は、今月中旬以降、首相に就任する見込みですが、一緒に連立を組む見通しの複数の政党の党首がロシアに融和的なことなどから、政権がロシア寄りになり、EU=ヨーロッパ連合の結束に影響するのではないかという懸念が出ているだけに、首相就任前に、ウクライナ支援を続けていくという、みずからの立場を明確にした点で注目されます。