ロシア「4州併合」めぐる国連総会の緊急特別会合 来週開催へ

ロシアがウクライナの東部や南部の4つの州を一方的に併合しようとしていることをめぐり、国連総会の緊急特別会合が来週開かれることが決まりました。ロシアの行為は認められないなどと非難する決議案の採決が行われる見通しです。

ウクライナでは先月、東部や南部の4つの州で親ロシア派の勢力が「住民投票」だとする活動を行い、プーチン大統領は民意が示されたなどと主張し、4つの州の一方的な併合を進めています。

国連の安全保障理事会では先月30日に「住民投票」だとする活動は違法行為だと非難したうえで、ロシアによる領土の変更の根拠にすることはできないなどとした決議案の採決が行われましたが、ロシアが拒否権を行使して決議案は否決されました。

これを受けて、ウクライナとアルバニアが国連総会の緊急特別会合の開催を要請し、今月10日から開かれることが決まりました。

会合にはすべての国連加盟国が参加でき、各国の代表による演説が数日間、行われます。

そして、ウクライナの4つの州を一方的に併合しようとしているロシアの行為は認められないなどと非難する決議案の採決が行われる見通しです。

欧米各国としては、国連総会で決議案を採択しロシアへの圧力を強めたい考えで、今回の会合で決議案にどの程度の支持が集まるのかが焦点です。