ロシア 反戦訴えた国営テレビの元職員 内務省が指名手配

ことし3月、ロシア国営テレビのニュース番組の放送中、スタジオに入って反戦を訴えたことで注目された元職員について、ロシアの国営メディアは内務省が指名手配したと伝えました。

ロシア国営メディアによりますと、国営の「第1チャンネル」に在職中、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を批判していたマリーナ・オフシャンニコワさんは、今月3日までに自宅を出て行方が分からなくなり、ロシア内務省が指名手配したということです。

モスクワの裁判所の決定によって今月9日まで自宅軟禁となっていましたが、元の夫によりますと、オフシャンニコワさんは、娘を連れて家を出たということです。

オフシャンニコワさんは、ことし3月、ニュース番組の放送中にスタジオに入り、「戦争反対」と書いた紙を掲げて反戦を訴え、注目されました。

国営テレビを退職したあとも反戦活動を続けたオフシャンニコワさんは、ことし7月には、プーチン大統領を「殺人者」などと批判する紙を持って抗議する写真をSNSに掲載し、ロシア軍に対するうその情報を広めた罪で起訴され、最大で懲役または禁錮10年が言い渡される可能性があると伝えられていました。