北朝鮮ミサイル 飛行距離 約4600キロこれまでで最長か 防衛相

浜田防衛大臣は、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、IRBM=中距離弾道ミサイル級以上の射程を有するミサイルで、『火星12型』と同型の可能性があると発表しました。また、推定の飛行距離がおよそ4600キロで、これまでで最長だったと考えられると明らかにしました。

浜田防衛大臣は4日午前10時すぎ、防衛省で記者団に対し、北朝鮮が4日午前7時22分ごろ、北朝鮮内陸部から1発の弾道ミサイルを東方向に向けて発射したことを明らかにしました。

最高高度はおよそ1000キロで、およそ4600キロ飛行し、7時28分ごろから7時29分ごろにかけて青森県上空を通過したあと、7時44分ごろ、日本の東およそ3200キロの日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されるということです。

そのうえで浜田大臣は、高度や飛行距離を踏まえると、IRBM=中距離弾道ミサイル級以上の射程を有するミサイルだと推定されるとしたうえで、これまでに4回発射している中距離弾道ミサイル級の「火星12型」と同型の可能性があると発表しました。

また、発射地点から着弾地点までの飛行距離、およそ4600キロは、これまでで最長だったと考えられると明らかにしました。

現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告などの情報は確認されていないということです。

そして、浜田大臣は、今回の発射について「わが国上空を通過させる形での弾道ミサイル発射は、航空機や船舶はもとより上空を弾道ミサイルが通過したと判断される地域の住民の安全確保の観点からも、極めて問題である行為だ。断じて容認できない」として、北朝鮮側に対し、北京の大使館ルートを通じて抗議したことを明らかにしました。

中距離弾道ミサイル級「火星12型」とは

防衛省によると、中距離弾道ミサイル級の「火星12型」は、液体燃料方式で、射程がおよそ5000キロにおよび、北朝鮮はこれまでに4回発射しています。

このうち、2017年8月29日と9月15日には、北海道の渡島半島付近と襟裳岬付近の日本の上空を通過する形で1発ずつ発射されました。

また、2017年5月14日とことし1月30日には、通常より角度をつけて打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、飛行時間がいずれも30分程度に及んでいます。

防衛省は、これまでの発表を踏まえると、北朝鮮が「火星12型」の実用化を進めているとみられ、生産段階にある可能性も考えられるとしています。