来春入社予定の学生などの内定式 3年ぶり対面で実施の会社も

3日は、多くの企業で来年春に入社を予定する学生などの内定式が行われ、浜松市に本社のある楽器メーカー「ヤマハ」や、大阪の「関西みらいフィナンシャルグループ」は、3年ぶりに対面で式を実施しました。

ヤマハの内定式 浜松

浜松市中区のヤマハの本社で行われた内定式には、来年春に入社が内定している学生などおよそ50人が出席しました。

去年とおととしは新型コロナウイルスの影響でオンラインで行われましたが、ことしは感染対策を徹底したうえで、3年ぶりに対面での実施となりました。

式では、山畑聡常務があいさつし「直接、皆さんの顔を拝見し、会社を感じてほしいと思い、対面で開催した。あと半年、学生時代にしかできないことを経験してもらい、4月に成長した皆さんに会えることを楽しみにしています」と呼びかけました。

そして、内定者を代表して河本鈴菜さんが「不安定な時代にこそ、感動を共有し、人とつながる機会が求められていると感じています。新たな感動を生み出す一人となれるよう、志をもって努力していきたい」と抱負を述べました。

出席した大学院生は「大学の授業もオンラインになっているので、内定者の顔を見ることができて、来年から頑張ろうと思えた。入社後は、環境にやさしい楽器を作れるようになりたい」と話していました。

関西みらいFGの内定式ではクイズ大会も

大阪 中央区に本社がある「関西みらいフィナンシャルグループ」の内定式には、来年春に入社する予定の学生ら121人が出席しました。

この会社では、新型コロナの感染拡大を受けて、おととしと去年は内定式をリモート形式で行っていましたが、ことしは3年ぶりに対面での開催となりました。

この中で、菅哲哉社長は「われわれには若い世代との取り引きを拡充するという課題があるが、新しい発想で顧客をひきつけられると考えている。一人ひとりが課題に向き合い、新しいものを生み出す原動力になってほしい」とあいさつしました。

グループ傘下の「みなと銀行」に内定している多鹿大輝さんは「100人規模の対面はきょうの内定式が初めてで、数に圧倒されました。対面で雰囲気を感じることもできたので、来春から頑張ろうと思います」と話していました。

式のあとは、入社前から交流を深めてもらおうと、クイズ大会が開かれ、8人ごとにグループを作って関西にまつわる問題に答えていました。

人事部の山崎誠人室長は「内定段階から横のつながりを作ってもらい、入社後に、悩みの相談や切磋琢磨する環境を作るきっかけにしてほしいです」と話していました。