“サメ肌”航空機で脱炭素へ 燃料の消費削減目指す実証実験

航空業界で脱炭素に向けた取り組みが進む中、航空機の表面を、いわゆる“サメ肌”にして、空気抵抗を少なくし、燃料の消費削減を目指す実証実験が国内でも始まります。

実証実験は、全日空が5日から羽田と欧米などを結ぶ便で始めるもので、細かな凹凸がある、いわゆる“サメ肌”のフィルムを、機体表面の数十センチ四方に2か所貼って飛行します。

全日空によりますと、1ミリの100分の1ほどの凹凸によって、空気が触れる面積が小さくなり、抵抗が少なくなるといい、ドイツではすでに一部で導入されているということです。

全日空は、保有するすべての機体の表面の8割にフィルムを貼った場合、年間で12.4万リットル、25メートルプールおよそ2600杯分の燃料が削減できると試算していて、3年ほどかけて耐久性を見極め、導入を検討するとしています。

国内の航空業界では、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現することを目標に掲げ、各社が脱炭素に向けた取り組みを進めています。

全日空整備センターの松井宏司朗さんは「二酸化炭素の削減は、航空会社に課せられた大きな課題なので、貢献できるよう取り組みを進めていきたい」と話していました。