鎌倉時代の「元寇」で日本に襲来 沈没船のいかり引き揚げ 長崎

700年以上前、鎌倉時代の「元寇」で日本に襲来し、長崎県の松浦市沖で沈没した船のいかりを引き揚げる作業が行われました。

鎌倉時代に中国大陸で支配地域を広げていた元が2度にわたって日本に攻め込んできた「元寇」では当時「神風」とも言われる暴風雨で沈んだとされる元の船が長崎県松浦市の離島、鷹島の沖合の海底で発見され、周辺が国指定の海底遺跡になっています。

1日はこの海底遺跡のすぐそばで確認されていたいかりの一部を引き揚げる作業が行われました。

松浦市の担当者や研究者などが見守る中、水深20メートルの海底から長さ1メートル70センチ余りの木材部分が引き揚げられました。

表面は木目がはっきりしていて石を通していたとみられる穴も確認されました。

松浦市などはいかりに続き、船本体の引き揚げも目指すことにしています。

引き揚げ作業を主導した國學院大学の池田榮史教授は「海面から出して折れたり欠けたりしないか心配していたのでほっとしました。さまざまなデータをとって保存処理のノウハウをつかみ、船本体を引き揚げるための重要な実験をこれから開始できると期待しています」と話していました。