大谷翔平 自己最多更新15勝目 自己最長更新14試合連続ヒット

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がアスレティックス戦に投打の二刀流で先発出場し、8回ツーアウトまでノーヒットに抑える好投で15勝目をあげました。

大谷選手は29日、本拠地アナハイムのエンジェルスタジアムで行われたアスレティックス戦に先発ピッチャー兼3番・指名打者で出場しました。

立ち上がりの1回、先頭バッターにフォアボールを与えましたが、続くバッターを三振とダブルプレーに打ち取り3人で切り抜けました。
そのウラ、1点を先制してなおノーアウト二塁で回った打席ではセンター前にタイムリーヒットを打ち、連続試合ヒットを大リーグで自己最長の「14」に伸ばしました。
2回以降は変化球を中心としたピッチングで1人のランナーも出さずに相手打線を完璧に抑え続け、本拠地のファンからはノーヒットノーランを期待してアウトを1つ取るごとに大きな歓声が上がるようになりました。

8回にこの試合10個目の三振を奪ってツーアウトとし、快挙まであとアウト4つとしましたが、次のバッターにショートのグラブをはじくヒットを打たれてノーヒットノーランは逃し、続くバッターにもヒットを打たれました。
それでもこのピンチを抑えて8回をヒット2本、無失点でマウンドを降り、エンジェルスは4対2で勝ちました。

大谷選手は本拠地での今シーズン最後の登板を白星で飾り、5連勝で15勝8敗となりました。

球数は108球、奪った三振は10個、フォアボールは1つで防御率は2.35です。

バッターとしては、3回の第2打席は空振り三振、4回の第3打席はセカンドゴロ、7回の第4打席はショートへの内野安打で、4打数2安打1打点、打率は今シーズン最も高い2割7分5厘となりました。

大谷選手は打者としてはすでに規定打席に達していますが投手としてもシーズンの規定投球回の「162」まであと1回とし、今シーズン最終戦となる10月5日のアスレティックス戦に登板する見通しです。

大谷「試合は残っている あと少し頑張りたい」

大谷選手は試合直後のグラウンドでのNHKの中継インタビューでこの日の投球内容について「こんなにスライダーを投げたことは人生でもなかったが、それでも抑えられたのはよかった」と振り返りました。

初ヒットを打たれたボールについては「高く入ってしまったので、しょうがないなという感じ。ツーアウトだったので、三振で回を終えることができれば、最後もっとチームにいい流れを持ってこれたと思う」と反省していました。

大リーグでの自己最長を更新する14試合連続安打と好調な打撃に関しては「打球が上がってないなというのはあるが、コンタクトはしっかりできているので、そこはいいところだと思う。甘い球が来たときに長打が打てるような準備ができれば、もっと数字も上がってくる」と話し「ポストシーズンに行けないのが残念だが、まだ試合は残っているので、あと少し頑張りたい」と話していました。

“ストレートわずか4球”今季の進化強く印象づける内容

大谷選手はシーズン規定投球回の到達まであと残り9回として迎えた試合で「調子自体はそこまでだった」という中で8回途中までノーヒットノーランという快投を見せ、今シーズンのピッチャーとしての進化を強く印象づけました。
この試合ではストレートをわずか4球しか投げず、代わりによりどころとしたのは今シーズン主体としているスライダー、そして今シーズン途中から解禁したツーシームでした。
この試合で大谷選手が投げた108球のうち最も多かった球種はスライダーで52球、全体のおよそ半数を占め、大谷選手自身が試合直後のインタビューで「こんなにスライダーを投げたことは人生でもなかった」と振り返るほどでした。

一方でストレートはわずか4球、全体の4%ほどしかなく今シーズン全体のストレートの投球割合およそ30%と比べると極端に低くなりましたが、それに代わる速球として有効だったのが8月から本格的に解禁したツーシームでした。
ツーシームは右バッターにばかり11球を投げてこの試合最速の158.2キロをマークし、アスレティックス打線は、ボールが内側に食い込んでくるツーシームと、外に逃げていくスライダーとのコンビネーションに、まったく対応できませんでした。
中盤以降、ノーヒットノーランを期待する球場の観客からはMVPコールの大歓声が沸き起こり、日本選手では野茂英雄さん、岩隈久志さんに続く3人目の快挙に期待がかかりましたが、8回に初めてヒットを許して記録達成はならず、大谷選手は「ボールがちょっと高かった」と悔やみました。

それでも「調子自体はそこまでだった」という中で160キロを超えるストレートに頼らずとも相手打線を手玉に取った投球は、今シーズンのピッチャーとしての進化を強く印象づけ、ノーヒットが途絶えた瞬間も観客はスタンディングオベーションでその快投をたたえました。
大谷選手は6日後、今シーズン最終戦での登板が予定されていて、再びアスレティックス打線と今度は相手の本拠地で対戦します。

4年前に大リーグで初登板を果たした球場であと1回を投げきれば、規定投球回と規定打席の「ダブル規定」到達という歴史的な快挙を達成します。