日中国交正常化50年 村山元首相「良好な関係 アジア平和の礎」

日本と中国の国交正常化から29日で50年となるのを前に、国会内で集会が開かれ、村山元総理大臣は、日中がアジアの隣国として正常な関係を取り戻すことが必要だとしたうえで、末永い良好な関係が日本の発展につながると訴えました。

集会は市民グループのメンバーや大学教授などが開き、主催者側の発表でおよそ240人が参加しました。

この中で、ビデオメッセージを寄せた村山元総理大臣は、過去の植民地支配や侵略に対して痛切な反省を表明した、いわゆる「村山談話」に触れ「中国や韓国、朝鮮との間の複雑な歴史認識の問題について、日本政府は歴史の事実を率直に認め、痛切な反省の意を表明して、強固な関係を構築しなければならない」と述べました。

そのうえで「今日、日中関係は必ずしも最善の状況ではないかもしれないが、アジアの隣国として本来の正常な関係を取り戻すことが必要だ。日中の平和友好関係はアジアの平和の礎で、末永い良好な関係を築くことこそが日本の発展につながる」と訴えました。

一方、集会に出席した鳩山元総理大臣はあいさつで「日本は中国に侵略を行った。傷つけた側は、傷つけられた側から『これ以上謝る必要はない』と言ってもらえるまで、謝罪の気持ちを持ち続けなければならない」と述べました。

中国 楊宇公使「いまこそ民間友好の伝統を大いに活用」

日本と中国の国交正常化から29日で50年となるのを前に、国会内で開かれた集会では、中国大使館の楊宇首席公使があいさつしました。

この中で、楊公使は国交正常化後の50年について「経済、貿易、科学技術、文化教育など各分野の往来と連携は幅広く行われ、両国国民に目に見える利益をもたらした」と評価しました。

一方、両国の関係は必ずしも順風満帆ではなかったという認識を示したうえで、現在の日中関係について「近年、中日関係の雰囲気と感染症を背景に、国民感情は一定の影響を受けている」と指摘しました。

そして「双方は、いまこそ民間友好の伝統を大いに活用し、民間の友好往来、特に青少年の交流を幅広く繰り広げ、中日友好事業のたいまつを受け継いで、両国関係の改善、発展のため、よりよい環境を整えるよう期待しています」と述べ、両国関係の改善には、政府間の対話に加え、民間の交流が重要だという考えを強調しました。