10月値上げラッシュ 6500品目以上!家計への影響は?

いよいよ10月、食欲の秋。
でも、私たちに身近なあんなものやこんなものも値上げが予定。
民間の信用調査会社の調べでは、値上げはなんと6500品目以上にのぼります。
猛暑が終わったと思ったのに、今度は懐が寒くなりそうです。

どんなものが値上がりするの?

民間の信用調査会社、帝国データバンクが国内の主な食品や飲料のメーカー、105社を対象に8月末時点での値上げの動きについて調査したところ、10月の値上げは6532品目にのぼることがわかったということです。

値上げ率は平均でおよそ16%。
値上げされる主な品目は、
▼ビールや炭酸飲料などの酒類や飲料が最も多く2835品目
▼水産関係の缶詰やハム、ソーセージなどの加工食品が1819品目
▼マヨネーズやドレッシングなどの調味料が1800品目
▼チーズなどの乳製品が48品目
▼キャンディやせんべいなどの菓子は22品目

調査を実施した帝国データバンクによると、さまざまな条件が重なったことが原因だと分析しています。
帝国データバンク大阪支社 昌木裕司情報部長
「小麦などの原材料価格や、エネルギー価格などの値上がり、円安による輸入物価の上昇が複合的に重なり、この秋に値上げが集中したと考えられる。加工食品は、家庭で日常的に使われるものなので、直接的に負担感があらわれてくると思う」

スーパー「ほとんどのお酒が値上がりします」

大阪・阿倍野区のスーパーマーケットでは、チーズやハム、マヨネーズなど店で販売するおよそ2万5000品目のうち、2000~3000の品目は今の在庫がなくなり次第、値上げする予定だということです。
特に、10月にメーカーが値上げする品目が多いアルコール類は、9月末まで店内に特設コーナーを設け、訪れる客に対し、買い置きを勧めています。

女性客は「酒類が値上がりするのはきついです。いつか元に戻ってほしいです」と話していました。
スーパーを運営するアオイサポートの内田寿仁社長
「これほどたくさんの食品が値上がりするのは、本当に初めての経験です。値上がりの対応に追われているというのが実情です。ビールやチューハイといった商品は非常に利益率が低く、メーカーが値上げをすると売値に転嫁せざるをえなくなるので、できるだけたくさん今のうちにお買い求めいただけたらいいなと思っています」

ブームのクラフトビールにも影響が…

大阪市内でクラフトビールなどを販売する酒店からは、値上げが業界全体の消費の落ち込みにつながらないか不安の声があがっています。

大阪・旭区の酒店ではおよそ130種類のクラフトビールを取りそろえていて、店によりますと、このところのブームで全国から客が訪れるといいます。

こうした中、ことし4月から仕入れ先のメーカーの値上げが相次ぎ、店のほとんどの商品で値上げすることになりました。

10月にはさらに複数のメーカーから値上げの連絡を受けていて、仕入れ値が10~20%上がる商品もあるということです。
このため店では値上げ前に仕入れの数を増やす対応をとっていますが、クラフトビールは冷蔵での保存が必要で日持ちしないものも多いため、大幅に増やすことは難しいということです。

店では値上げがクラフトビール業界全体の消費の落ち込みにつながらないか不安を抱いていて、少しでも多くの人に魅力を知ってもらおうと、SNSでの発信を強化しています。
リカーショップアサヒヤの堀里佳店長
「クラフトビール自体がもともと高い価格設定になっていることもあり、たび重なる値上げが消費者のクラフトビール離れにつながるのではないかととても心配しています」

家庭の負担はどのくらい増えるの?

帝国データバンクの調査では、この秋の値上げを含めことし1年間に行う値上げは、合わせておよそ2万品目にのぼることもわかっています。

この調査の結果と、総務省の「家計調査」をもとに試算したところ、2人以上の世帯では1年間で家計の負担が6万8760円増加。

担当者は今後の値上げの動向については「いつかは収束すると思うが、原材料価格やエネルギー価格の上昇、円安はまだ続くとみられ、値上げはしばらくは散発的に続くと思われる」としています。

消費者はどうすれば?

続く値上げにどのように対応すればいいのか。
経済に詳しい専門家によると、見極めて買い物をするのも一つの方法だといいます。

日本総合研究所関西経済研究センター 若林厚仁センター長
「値上がりしているのは輸入品が多く、すべてが値上がりしているわけではない。国産の米や野菜など、値上がりしていないものを見極めながら、上手に買い物していくことが大切だ」