ウクライナ南部 ミコライウ州の博物館にロシア軍車両など展示

ウクライナ南部で、ウクライナ軍の反転攻勢の前線となっている、ミコライウ州にある軍事歴史博物館には、破壊されたロシア軍の軍用車両などが展示され、戦闘の激しさを伝えています。

この博物館では、ロシアによる軍事侵攻が始まってからはロシア軍が戦場に残した車両や兵士の遺留品などを展示しています。

このうち、ロシア軍のヘリコプターの残骸は兵士を運んでいる途中に南部オデーサで撃墜されたものとみられ、バラバラになったエンジンや回転翼の羽根もあります。

また、破壊されたロシア軍の軍用車両は、激しい戦闘が続くヘルソンの近くに残されていたものだということで、ロシアの軍事侵攻のシンボルとなっているアルファベットの「Z」の文字が記されています。

軍事歴史博物館のガイドのクセンゾブさんは、「ロシア軍をミコライウ州で食い止めることができているのを誇りに思う。欧米からの兵器のさらなる支援が得られれば、より少ない犠牲でヘルソンを奪還できる」と話していました。